口の中の粘膜には、口腔ガン、口内炎、良性腫瘍などのいろんな病気が生じます。
口の中にもガンはできますので、口腔ガン検診も行っています。一番多いのが舌ガンです。舌ガンは粘膜のただれや舌の痛みが生じやすく、このような症状が出たら直ぐに受診してください。院長は口腔外科の専門医であり、早期の口腔ガン発見やその対応について精通しています。
これには種々の病気があります。外傷、細菌感染症、アフタ、ヘルペス、扁平苔癬、舌炎、白板症、色素沈着症など。
とくに白板症は前癌病変であり、注意深い観察が必要です。
口の中には種々な良性腫瘍ができます。口の中の変な色調や出来物が生じたら、受診をすすめます。
■血管腫
下唇の右側に小豆大の暗赤色の腫瘤がみられます。
手術で切除、整形しました。手術の痕はわからなく、キレイに治っています。
■粘液のう胞
粘液のう胞は小唾液腺損傷が原因で下唇に発生しやすく、見た目は水泡様です。
治療は切除が一般的です。
■ガマ腫
舌の下面で、歯の内側にできる粘液のう胞です。同じく皮が薄い水泡様です。
治療は種々ありますが、手術等が一般的です。
■舌腫瘤(舌腫瘍)
舌縁に小豆大のポリープ様腫瘤がみられます。腫瘍あるいは反復刺激による反応性増殖が考えられます。
切除して検査することになります。
■頬粘膜腫瘤(腫瘍)
良性の腫瘍は口腔粘膜のどこにも発生します。頬粘膜に大豆大の腫瘤ですが、同じく切除して検査します。
■骨隆起(口蓋隆起)
通常の上あごはドーム状を呈して平坦ですが、症例では真ん中がかなり凸凹に出っ張っています。これは骨が過剰に造成したためです。
左が術前です。右が術後で、切除して平坦にしました。
■骨隆起(下顎隆起)
下顎の内側の左右に同じような骨様の隆起が見られました。
まず左側の骨隆起を切除しました。この写真は左側が切除され、右側が残っている状態です。明らかに違いがわかります。患者さんもこの状態ですと、右側に違和感があると言っています。
次回に左側の骨隆起も切除する予定です。
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