顎変形症は口元の異常とも言います。まだまだ認知度が低い疾患です。受け口・出っ歯・開咬・顔面非対称などを言います。かみ合わせのみならず口元および顔面の審美性にも影響します。患者さんはどこを受診したら良いかわからないことが多いです。私が大学在任中に最も力を入れてきた疾患です。診療所開設後は顎変形症患者さんの窓口となり矯正歯科治療および手術に関わっていきたいと考えています。
矯正歯科治療の前に顎の変形を手術で治すサージェリーファーストもあります。この治療では口元が初めに改善されますので患者さんには喜ばれます。ただし自費診療となります。
※輪郭形成術(自費診療)
手術のみで顔面の輪郭を治す治療を希望される患者さんもいます。輪郭形成術の代表がオトガイ形成です。
顎が痛い、顎がガクガクする、口が開きづらい等の訴えを持つ患者さんは非常に多いです。この疾患は患者とのコミュニケーションを特に必要とします。顎関節疾患も力を入れてきた分野で日本顎関節学会の指導医の資格を持っています。
歯科用インプラントは顎の中に金属を埋め込む外科手術です。またインプラント埋入には骨造成手術も必要となります。これら手術を行うには外科手術の基本と解剖学的知識は必須です。口腔外科経験40年のキャリアを生かして、特にインプラント金属の埋入や骨造成という外科手技に力を入れたいと考えています。
いびき、閉塞型睡眠時無呼吸症候群に対する歯科的対応は主としてマウスピースです。私は防衛医科大学校在職時に考えた3種類のオリジナルマウスピースを患者さんにより使い分けています。
また口腔外科的手術が適応されることもあります。
ガンは早期発見が重要であり、そのために多くの検査機器が登場してきています。しかし口腔ガンは肉眼で見つけることができ、早期発見のための検査機器は必要ありません。それにも関らず、早期発見できないことが多いです。このため、口腔ガン検診を積極的行っていきたいとと思います。